魔力とでも言うのか、日頃忘れていることを1枚の写真が 鮮明に思い出させてくれる。
その前後の時間までも含めて。
みているうちに何故か温かい気持ちになっている 自分に気付くのは幸せな一時でもある。
「旅情庵」木曽福島の大原の山里の此の場所には、楽しい想いも 悲しい想いも、様々な想いが宿っている。
「使われなかった人生」(沢木耕太郎氏)という言葉がある。
もしあの時幸兄に逢っていなかったら、もしその時 予定通りホステリングを続けていたら、今とは違う 自分になっていただろうと思う。
でも、この写真集に載っている たくさんの人達の笑顔、すまし顔、背景をみていると その時々の選択に後悔はない。
昭和43年3月23日の開所以来40年余の時間の流れの中で 出逢った人達との縁とその記憶をただただ良かったと思う 嬉しいと思う。
これだけの写真を集め編集して大変な労力を 費やされたスタッフの方々に感謝します。
そして、これからも もっともっと写真が、縁が、増えていくことを夢みています。
     ‘09ツツジの頃に      伊藤泰司

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